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霞ヶ浦の帆引き船物語
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帆引き船の民俗
 
 
漁師のはなし
 
漁師の生活
帆引き網漁をしていた漁師さんたちに色々な質問をしてみました。
出漁のタイミングは?
 
坂本さん
  夏場は夜、風があれば夏場は暗くなると同時に沖に出たわけ。風がなければそのまま家にいたわけ。
 
黒田さん
  風がなければ夜遊びに行ったりして、風が吹いてくると帰ってきて船に乗って行ったり、また早く遊びから帰ってきて帆にくるまってよく寝てたっぺ。船なんかさ寝てて、それで風が吹くと行ったもんだ。
   
  ・・・帆引き網漁ってとても風に左右されやすい漁だったんですね。
 
どのようにして漁場に行きましたか?
 
黒田さん
  風下から風上さ漕いでって一番向こう岸からこっちにこんだあ漁をしながら風に流されて来るわけだ、南風で。
なんでもかんでも風上さ漕いでから、距離が長いから、随分飽きるほど漕いできなければ漁場に着かないよ、風が大きい(強い)し。
   
  ・・・手漕ぎで船を漁場まで運んでいたのですね。風に向かって漕ぐなんて体力勝負ですね。
 
遠くにいる漁師が誰か見分ける方法は?
 
黒田さん
  だいたい遠くにいても帆でわかる、みんな古い帆がいくらかこんな風に入っていたり、全部新しいなんて帆は滅多になかったから、弱ったところを取替え取替え、まだらな帆なんだよ、みんな真っ白ってことはないんだよ、だから帆をみっとわかんの、誰かって。
   
  ・・・縦じま模様に見えますね。
 
帆引き漁を始めた頃の気持ちは?
 
折本さん
  最初教わり初めの頃は、漁に出かけんのが怖かったですよ。それで二年、三年教わってきて、どうしても自分がこの仕事をやんなきゃ生活やっていかれないっていう心構えっていうのかな?そういうのがわかってきたときには怖くなかったですよ、漁に出かけんのは。
   
  ・・・家族や生活のために危険な漁に出なければいけなかったんですね。
 
 
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