
令和元年6月15日(土)に行われた、子ども大学の特別授業
「地球をはかる、まちをはかる」でのこども大学生からの質問について
講師の国土地理院の鎌田高造先生から回答をいただきました!
質問と回答はこちら ↓
(問)城は、崖の上に作られるといいましたが、他にはどのような地形を使った城の作り方がありますか?
(答)お城は、守りやすく作ることが重要です。
ただ、昔は人の数も少なく、機械もありませんでしたから、あまり大規模な工事はできなかったようです。
最初に誰でも思いつくのは、館とか屋敷の周りの土を掘って、堀をつくることです。このときに、掘った
土を固めて土塁(どるい)とか土塀(どべい)を作ったりもしました。土塁も土塀も、学校の周りにある
塀と同じように、外から簡単に入れなくするような仕掛けです。昔は、これをすべて人の手でおこなった
のでした。
城は、見晴らしが良ければ、敵が攻めてきても早めに気がついて、守りを固めることができますね。その
意味では、丘の上に作ることも多いです。
丘の上に城を作る場合は、建物が建てやすいように、土地を平らに削ったりします。このとき余った土で
やはり土塁を作ります。また、丘の上でも堀を掘ることはあります。このときに掘った土も、別の場所で
土塁を作ったりします。
また、丘のへりは、小さな崖になっている場所が多いので、城がよく作られます。
茨城県南部でしたら、
土浦城(亀城公園):平地の城
布川城(利根町大字布川):丘の上の城
守谷城(守谷市本町)):丘の上の城
馴馬城(龍ケ崎市馴馬町、歴史民俗博物館の奥):丘のへりの城
牛久城(牛久市城中町):丘のへりの城
岡見城(牛久市岡見町):丘のへりの城
などが、小学生でも行きやすく、また、「ああ、これがお城か」とわかりやすい地形をしています。
(土浦城以外は、建物は残っていません)
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