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霞ヶ浦の帆引き船物語
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帆引き船の民俗
 
 
漁師のはなし
 
苦労ばなし
大変な目にあったことは?
 
久保田さん
  苦労したことはでかい台風の時、イカリをほれ、船を固定しようと思ってイカリをかっぽった(投げ込んだ)、そうしたら腹に引っかかっちゃって、ザブーンとイカリと一緒にカワの中にいっちゃった、下にもぐってっちゃった。
   
  ・・・お話は面白いですけど、さぞかし怖かったでしょうね・・・。
 
怖かったことは?
 
嶋田さん
  台風に船を出だしちゃったんだよね、親父と二人で。それでこれはおもしい思い出ではねえが風がなぎだんだよね1日ね、今だらば(ならば)ちょっとラジオやなんかでよく(台風の状況が)わかったんだろうが、でも誰も出てないからこらちょっと(漁を)やってきちゃうべなんて出だしたらば、出だして間もなく風が強くなってきて、間に合わなかったんだよね、帆を下げんのがよ。それであれは南風で船がそのまま吹っ飛ばされちゃったんだよね。それで帆が最初吹っ飛んだと思ったら今度は波をかぶってカワの水で船がいっぱいになっちゃって、それでどうしようもなくて船も他の人の船も誰もいないんだよね、そんでそのときはしゃあない(仕方ない)から、船に縛ってある綱を全部といで切れるものは切っちゃって、それでなんとか櫓でこいで、親父は船の反対側でヨコダでこう波をかきながら岸まで着いたんだ。岸まで着いたら明るくて・・・。あれはもう本当に死んだかと思ったな。
   
  ・・・あやうく遭難してしまうところでしたね。岸にたどりついて本当に良かったですね。
   
 
ヨコダ(獲った魚を入れるための道具)
「ヨコダ」
獲った魚を入れるための道具

 
 
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