一方で、令和3年度には、霞ヶ浦地区で伊藤幾久造の作品を広める中心的役割であった袖山家から、伊藤幾久造資料の一括寄贈、そして、伊藤家の子孫の方からも作品の寄贈があり、当館の伊藤幾久造コレクションが充実したものとなりました。
今回の展覧会は、知られざる伊藤幾久造とかすみがうら市の関わりを、作品を通じて紹介するものです。多様な絵の内容、素晴らしき作品から伊藤幾久造の世界を堪能していただければ幸いです。
挿絵画家として著名な伊藤幾久造は昭和18年に東京から下大津村戸崎の松学寺に疎開しました。松学寺に伊藤幾久造の妻すずの姉さよが第三十二世銀亮和尚に嫁いでいた関係で疎開しました。ここでの暮らしの中で、伊藤幾久造は戸崎地区をはじめ、近隣の人々に大変世話になり、そのお礼にと様々な絵を和紙や色紙に描き人々に贈りました。その後も、霞ヶ浦地方の広範囲にわたる人々と交流を深め、多くの作品を残してきました。これらの伊藤幾久造が書いた作品が、近年にかすみがうら市内及び周辺市町村でまとまって存在することが判明しました。これらの作品や地域の伝承からは、伊藤幾久造の人間性から地域の人々との温かい交流が窺えます。
期間:6月4日(土曜)~ 10月10日(月曜祝日)(月曜休館日、祝日の場合はその翌日休館)
時間:午前9 時~午後5 時※入館は、午後4 時30 分まで
料金: 一般220 円、小中学生110 円
時間:午後1 時30 分~午後3 時
場所:歴史博物館研修施設
開催日:(1) 6 月26 日(日曜)「伊藤幾久造の世界」
講師:常磐大学総合政策学部特任教授 齊藤泰嘉
(2)7 月18 日(月曜祝日)「伊藤幾久造と歴史画」
講師:歴史博物館長(学芸員) 千葉隆司
〒300-0214 かすみがうら市坂1029-1
電話番号:029-896-0017 ファクス番号:029-896-1168
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