令和2年度企画展1「鯉する霞ヶ浦-淡水魚の王様!歴史と文化-」
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鯉は、霞ヶ浦を代表する魚です。日本淡水魚の中で最も大きく成長する魚とされ、霞ヶ浦では1mを越える鯉も確認されています。中国の故事にある「鯉の滝登り」、そこから生まれた日本の鯉のぼりなどは立身出世を願い、さらに鯉は寿命が100年以上にもなると言われることから長寿の象徴とされました。霞ヶ浦沿岸では「鯉の腹合わせ」の儀式を目出度い日に行うなど、鯉は縁起が良い魚としても扱われています。
霞ヶ浦の鯉は、奈良時代に編纂された『常陸国風土記』にも記載され、現在に至るまで霞ヶ浦地方では最も長く人類と関わりがある魚です。そのために霞ヶ浦には、鯉に影響を受けた歴史・文化が誕生してきました。江戸時代は、霞ヶ浦の鯉が江戸幕府の将軍家に毎年献上され、併せて水戸藩徳川家にも贈られていました。鯉は、霞ヶ浦地方の郷土食ともなり「うま煮」、「鯉こく」、「鯉のあらい」は、その代表的な食べ方となりました。
霞ヶ浦の鯉は、昭和41年頃から始められた養殖によって急速に全国的に普及していきます。霞ヶ浦北浦が大部分を占める茨城県の養殖生産量は、昭和50年に全国一位となりました。現在でも年間1,100トンほどを生産し、全国一位を誇っています。
今回は、現在に至るまで長い間、人間と関わり歴史と文化を育んできた霞ヶ浦の鯉について、改めて見直す機会としたいと思います。これを機に、多くの方々が、霞ヶ浦の鯉に関心を寄せていただき、新しい時代の新たな鯉文化を創出することができれば幸いです。
【会 期】 令和2年5月23日(土)~令和2年7月5日(日) 月曜休館(祝日の場合は翌日)
【会 場】 茨城県かすみがうら市坂1029-1 かすみがうら市歴史博物館 特別展示室
【入 館 料】 一般220円 小中学生110円
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- 鯉する霞ヶ浦ポスターPDF形式/1.65MB

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- 2020年5月29日0時0分
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