
1月1日の能登の大地震は改めて自然の絶大な力を私たちに見せつけ、多くの人々が生命と生活を奪われました。少しでも復興に向けての明るい兆しが見えてくれば、と祈るばかりです。
元旦、間島秀徳はその報に接して、2011年3月11日の東日本大震災を目の当たりにして生まれてきた作品「天地無常」の、当時の制作への衝動にふたたび突き動かされました。
彼は地震や津波を人間界の事象からではなく、自然界の生成と消滅の減少「kinesis」の顕現として冷静に見ています。
彼が描かなければならないと考えるのは記録でもなく、喪失と混乱と不安への共感でもありません。この常ならぬ天地の動きが見せたエネルギーの姿です。
水という生命のゆりかごが破壊のエネルギーをはらんだ時、どんな相貌なのか。
それを美なるものとして表して見せることで、自然に対する畏怖と謙虚な心が生まれることを信じているのだと思います。
間島 秀徳 / 登録分野:美術(絵画・日本画)
※令和5年度かすみがうら市湖山の匠登録者
Art Gallery 閑々居(Kankankyo)
東京都港区新橋1-8-4丸忠ビル5F
https://kankankyo.com
Art Gallery 閑々居(Kankankyo)HP
〒300-0134 かすみがうら市深谷3719-1
電話番号:029-897-0564(直通)
メールでのお問い合わせはこちらかすみがうら市公式ウェブサイトをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。