平成24年度実績
楽しく走ろう！田舎道！！
第23回かすみがうらマラソンが4月21日に開催されました。
毎年約2万5千人近くのランナーが市内を疾走するかすみがうらマラソン。
ランナーの皆さんを、いろいろなかたちで応援しました。
その約4分の3を占める県外からのランナーを茨城弁で応援しましょう。
コースに掲げる茨城弁川柳を募集しました。
かすマラ応援川柳
フルマラソンコース内に掲示した作品を紹介します。
茨城王（イバラキング）の解説付きです。
12km地点
まっつぐ＝「まっすぐ」という意味で、
お父さんがえらく興奮して応援している姿が目に浮かんできますね。
まっつぐ＝「まっすぐ」という意味で、
お父さんがえらく興奮して応援している姿が目に浮かんできますね。
市入口1
沿道で応援する地元の人の人柄が伝わる作品です。
ぶっきらぼうなんだけど、素朴であたたかい茨城弁の魅力が詰まっていますね。
「よーぐ来たなあー」は「ようこそいらっしゃい」と訳してもいいでしょう。
沿道で応援する地元の人の人柄が伝わる作品です。
ぶっきらぼうなんだけど、素朴であたたかい茨城弁の魅力が詰まっていますね。
「よーぐ来たなあー」は「ようこそいらっしゃい」と訳してもいいでしょう。
市入口2
ランナー同士や応援している人たちとのコミュニケーションを、茨城でよく使われる「いやどうも」を使って表現しています。
この場合の「いやどうも」は「どうも！こんにちは！」というような意味ですね。
ランナー同士や応援している人たちとのコミュニケーションを、茨城でよく使われる「いやどうも」を使って表現しています。
この場合の「いやどうも」は「どうも！こんにちは！」というような意味ですね。
市入口3
茨城の人柄、土地柄の両方を「せーせと（＝清々と）」という茨城弁を使って表現しています。
茨城の人柄、土地柄の両方を「せーせと（＝清々と）」という茨城弁を使って表現しています。
13km地点
ランナーを霞ヶ浦の風を受けて疾走する帆引き船に例えて応援していますが、「走れ」ではなく茨城弁の「おっぱしれ」を使うことでより力強さが増していますね。
ランナーを霞ヶ浦の風を受けて疾走する帆引き船に例えて応援していますが、「走れ」ではなく茨城弁の「おっぱしれ」を使うことでより力強さが増していますね。
14km地点
冷静なペース配分を呼びかける内容なのに、言ってる本人が興奮しているギャップが楽しいですね。
冷静なペース配分を呼びかける内容なのに、言ってる本人が興奮しているギャップが楽しいですね。
美並小スポ少
「来っぺ」は「来よう」という意味です。
走っているときはつらくても、次の日になったらもう来年の大会のことを考えてしまう・・・
そんなランナーの気持ちを代弁していますね。
「来っぺ」は「来よう」という意味です。
走っているときはつらくても、次の日になったらもう来年の大会のことを考えてしまう・・・
そんなランナーの気持ちを代弁していますね。
15km地点
「美ジョガー」と、その後にくる「花が咲いたべ」という茨城弁のギャップがおもしろいです。
「美ジョガー」と、その後にくる「花が咲いたべ」という茨城弁のギャップがおもしろいです。
16km地点
自分を「でれすけ（＝バカ者）め！！」と叱咤激励する川柳ですが、「バカ」ではなく茨城弁の「でれすけ」を使うことで少しキツさが取れて、マイルドでコミカルな印象になっています。
自分を「でれすけ（＝バカ者）め！！」と叱咤激励する川柳ですが、「バカ」ではなく茨城弁の「でれすけ」を使うことで少しキツさが取れて、マイルドでコミカルな印象になっています。
16km～17km付近1
応援している人の優しさが感じられる作品ですね。
こわいけりぁ＝「疲れたら、しんどかったら」、行きなんしょ＝「行ってくださいね」という意味です。
応援している人の優しさが感じられる作品ですね。
こわいけりぁ＝「疲れたら、しんどかったら」、行きなんしょ＝「行ってくださいね」という意味です。
16km～17km付近2
随所に茨城弁の濁音が使われています。
「あだしだら」は「あたしったら」という意味ですね。
茨城弁を使うことでコミカルな印象になって、自虐的な笑いを誘います。
随所に茨城弁の濁音が使われています。
「あだしだら」は「あたしったら」という意味ですね。
茨城弁を使うことでコミカルな印象になって、自虐的な笑いを誘います。
17km地点
途中棄権は本人が一番悔しいでしょうが、
そんなときに茨城弁で「しゃあんめよ」＝「しょうがないよ」とあたたかい声をかけられれば、あきらめがつくかもしれません。
途中棄権は本人が一番悔しいでしょうが、
そんなときに茨城弁で「しゃあんめよ」＝「しょうがないよ」とあたたかい声をかけられれば、あきらめがつくかもしれません。
18km地点
「いかっぺ」＝「いいでしょう」という意味です。
思わず深呼吸したくなるような澄んだ空気というのもかすみがうらマラソンの魅力の一つですね。
「いかっぺ」＝「いいでしょう」という意味です。
思わず深呼吸したくなるような澄んだ空気というのもかすみがうらマラソンの魅力の一つですね。
19km地点
一人じゃないよ！みんなで応援しているよ！という気持ちを平易でわかりやすい茨城弁であらわしていますね。
一人じゃないよ！みんなで応援しているよ！という気持ちを平易でわかりやすい茨城弁であらわしていますね。
ビジターセンター1
「おめさま」＝あなた、「みばい」＝見栄えがいいという意味です。
やや上級者向けの茨城弁を使ってランナーの走る姿の美しさを表現していますね。
「おめさま」＝あなた、「みばい」＝見栄えがいいという意味です。
やや上級者向けの茨城弁を使ってランナーの走る姿の美しさを表現していますね。
ビジターセンター2
ランナー同士のエキサイティングなやりとりを詠んだ句ですね。
「俺のこと」が「オレごど」になっている点も、会話のリアルさを表現するのに一役買っていて素晴らしいです。
ランナー同士のエキサイティングなやりとりを詠んだ句ですね。
「俺のこと」が「オレごど」になっている点も、会話のリアルさを表現するのに一役買っていて素晴らしいです。
ビジターセンター3
「ごじゃっぺ」は意味が広範に渡るため標準語訳が難しいですが、ここでは「ダメだと思われていた人」というような意味合いでしょうね。
まさかアイツが！的な…（笑）
「ごじゃっぺ」は意味が広範に渡るため標準語訳が難しいですが、ここでは「ダメだと思われていた人」というような意味合いでしょうね。
まさかアイツが！的な…（笑）
ビジターセンター4
言葉にリズム感があり、また、茨城弁の使い方や会話の内容も非常にリアルです。
実際にマラソン会場で交わされていそうな会話ですね。
言葉にリズム感があり、また、茨城弁の使い方や会話の内容も非常にリアルです。
実際にマラソン会場で交わされていそうな会話ですね。
ビジターセンター5
「ずんずりなんしょ」は直訳すると「すすりなさい」ですが、実際は「いただいていってください」というニュアンスに近い言葉ですね。
「ずんずりなんしょ」は直訳すると「すすりなさい」ですが、実際は「いただいていってください」というニュアンスに近い言葉ですね。
22km地点
家族が応援にきているのでしょう。
面目を保つためにも、お父さんは絶対にゴールしなければならないのです。
お父さん、がんばっぺ！
家族が応援にきているのでしょう。
面目を保つためにも、お父さんは絶対にゴールしなければならないのです。
お父さん、がんばっぺ！
佐賀小スポ少
走るペースは人それぞれ…速い人も遅い人もいるでしょう。
でもゴールで会うのだけは約束だ！…いいですねぇ。
「会う」は、茨城で多用される「いぎあう」を使っています。
走るペースは人それぞれ…速い人も遅い人もいるでしょう。
でもゴールで会うのだけは約束だ！…いいですねぇ。
「会う」は、茨城で多用される「いぎあう」を使っています。
KSC1
応援する側もしだいに熱が入って、声援が止まらなくなってしまう・・・
「応援する側のランナーズハイ」的な状況をうまくあらわしていますね。
応援する側もしだいに熱が入って、声援が止まらなくなってしまう・・・
「応援する側のランナーズハイ」的な状況をうまくあらわしていますね。
KSC2
応援されるとつい頑張っちゃう！燃えてしまう！というランナーの心理をうまく表現しています。
それぞれの言葉の選び方も絶妙です。
応援されるとつい頑張っちゃう！燃えてしまう！というランナーの心理をうまく表現しています。
それぞれの言葉の選び方も絶妙です。
KSC3
「あなただけじゃない」を「おめだけだねー」としていますが、茨城弁の言葉の選び方が秀逸ですね。
普段茨城弁で会話している人でないと出てこない言い回しです。
「あなただけじゃない」を「おめだけだねー」としていますが、茨城弁の言葉の選び方が秀逸ですね。
普段茨城弁で会話している人でないと出てこない言い回しです。
23km地点
中級レベル以上の茨城弁で統一されているのが素晴らしいです。
「だらだらと、ぼーっとした状態で走ったらダメだよね」という意味になります。
中級レベル以上の茨城弁で統一されているのが素晴らしいです。
「だらだらと、ぼーっとした状態で走ったらダメだよね」という意味になります。
24km地点
霞ヶ浦名物の「帆引き船」を引き合いに出し、「文芸的」な雰囲気と見せかけつつ、
茨城弁の「おめさま」でギャップを持たせた点が見事です。
霞ヶ浦名物の「帆引き船」を引き合いに出し、「文芸的」な雰囲気と見せかけつつ、
茨城弁の「おめさま」でギャップを持たせた点が見事です。
25km地点1
ランナーの走りを湖岸を吹く風に例えて応援しています。
マラソン当日に吹く風は、爽やか風？それとも強い風でしょうかね？
ランナーの走りを湖岸を吹く風に例えて応援しています。
マラソン当日に吹く風は、爽やか風？それとも強い風でしょうかね？
25km地点2
霞ヶ浦の景色に思わず見とれてしまう様子をうまく表現されていますね。
「いがっぺよ」＝「いいでしょう」という意味です。
霞ヶ浦の景色に思わず見とれてしまう様子をうまく表現されていますね。
「いがっぺよ」＝「いいでしょう」という意味です。
26km地点
「まぶしい」という意味の「まぢっぽい」を使っていますが、湖面に反射した光がまぶしいというよりも、ランナーの走る姿にまばゆさを感じているのでしょうね。
「まぶしい」という意味の「まぢっぽい」を使っていますが、湖面に反射した光がまぶしいというよりも、ランナーの走る姿にまばゆさを感じているのでしょうね。
牛渡小スポ少
「しゃあんめよ」は「しょうがないだろう」という意味で、ご本人はあまり乗り気ではない様子ですが、やはり子供たちが見ているとなると頑張っちゃいますよね。
「しゃあんめよ」は「しょうがないだろう」という意味で、ご本人はあまり乗り気ではない様子ですが、やはり子供たちが見ているとなると頑張っちゃいますよね。
27km地点
ランナーの汗を霞ヶ浦名産のハスについた「しずく」に例え、詩的な作品に仕上がっています。
ランナーの汗を霞ヶ浦名産のハスについた「しずく」に例え、詩的な作品に仕上がっています。
28km地点
「歩って（あるって）」は茨城県民が気付かずに使っている茨城弁の代表格ですね。
「歩って（あるって）」は茨城県民が気付かずに使っている茨城弁の代表格ですね。
29km地点
走りっぷりのよさをノーベル賞に例えています。
茨城弁の会話に使われる「いやどうも！」も、この場合は感嘆をあらわす「いやどうも！」で、「いやぁ、すごいね！」的な意味となります。
走りっぷりのよさをノーベル賞に例えています。
茨城弁の会話に使われる「いやどうも！」も、この場合は感嘆をあらわす「いやどうも！」で、「いやぁ、すごいね！」的な意味となります。
下大津小スポ少
「はっこんで」は「張り切って」、「おっころばって」は「転んで」、「はー」は「もう」という意味です。
張り切って走っていたら、転びながらもいつの間にかゴールしていたという様子をリズミカルに詠みあげています。
「はっこんで」は「張り切って」、「おっころばって」は「転んで」、「はー」は「もう」という意味です。
張り切って走っていたら、転びながらもいつの間にかゴールしていたという様子をリズミカルに詠みあげています。
31km地点
広大な霞ヶ浦もランナーたちに声援を送っているかのようです。
「ふんばれや」や「おしてっど」という茨城弁の言い回しに力強さがあって、川柳の内容にも合っていますね。
広大な霞ヶ浦もランナーたちに声援を送っているかのようです。
「ふんばれや」や「おしてっど」という茨城弁の言い回しに力強さがあって、川柳の内容にも合っていますね。
32km地点
最後の力を振り絞ってのゴール！
このときの顔は、もう男なのか女なのか見分けがつかないほどの・・・（笑）。
最後の力を振り絞ってのゴール！
このときの顔は、もう男なのか女なのか見分けがつかないほどの・・・（笑）。
33km地点
「あよおめえ」は「ねえ、あなた」という意味です。
地元の応援エイドの方たちの姿が目に浮かびますね。「おぢゃ」はお茶です。
「あよおめえ」は「ねえ、あなた」という意味です。
地元の応援エイドの方たちの姿が目に浮かびますね。「おぢゃ」はお茶です。
34km地点
遅い走りでも最後だけは意地を見せたい心境をうまく表現していますね。
茨城弁の会話に見られる「い」と「え」の混同が使われています。
まぃ＝前、えじ＝意地ですね。
遅い走りでも最後だけは意地を見せたい心境をうまく表現していますね。
茨城弁の会話に見られる「い」と「え」の混同が使われています。
まぃ＝前、えじ＝意地ですね。
市出口1
「いぎぼえあがる」は「息を吹き返す」という意味で、やや上級者向けの茨城弁ですね。
やっとたどり着いたゴール前で友人の声援を受け、再びパワーがみなぎる様子がイメージされます。
「いぎぼえあがる」は「息を吹き返す」という意味で、やや上級者向けの茨城弁ですね。
やっとたどり着いたゴール前で友人の声援を受け、再びパワーがみなぎる様子がイメージされます。
市出口2
走っているときはつらくても、やはり完走した後の充実感や感動は
何事にも代えがたいものがあるのでしょうね。
走っているときはつらくても、やはり完走した後の充実感や感動は
何事にも代えがたいものがあるのでしょうね。
最優秀賞、優秀賞を受賞した川柳
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