イノシシの特性及び農作物被害への対策について
近年、農作物の被害がなかった地域のイノシシの出没が多数報告されております。
今回、イノシシの特性や農作物の被害軽減を図る為、地域における対策および市が実施している対策事業について掲載いたします。
また、今後の対策資料として、目撃情報などございましたら農林水産課までご一報ください。
イノシシってどんな生き物
特徴
◎本来は昼行性ですが、人間と同様に太陽の出ている昼間の時間帯を生活にしている動物です。夜見かけることが多いと思いますが、とても臆病なため、人間に姿を見られない夜に行動しているのです。
最近では、人間に慣れ警戒心の減ったイノシシが、昼間でも姿を見せるようになりました。
◎模範学習能力があり、とても賢いです。
◎どこに餌や罠があるかなどを覚えており、優れた記憶力を持っています。
身体能力
◎1日の移動距離は1.2km程度
◎1mを超える跳躍能力を持っている
◎最高時速は50kmともいわれ、鼻で70kg近くを持ち上げる力がある
◎臭覚が鋭いですが、何キロも先の匂いを嗅ぎつけることはできません。遠くから匂いだけで餌を見つけられないので、地面の匂いを嗅ぎ、土を掘り返したり、石をひっくり返したりして餌を探しています。
◎視力は0.2程度と低く、青色以外の色はあまり認識できません。
繁殖
◎年に一度、春か秋に妊娠し一度の出産で4頭前後の子供を産みます。
◎妊娠期間は約120日程度
◎平均寿命は2~3年で、条件次第では10年程度まで生きることが可能
食性
◎雑食性で基本的に何でも食べる
◎塊茎、塊根などのデンプン質の高いえさを好む
性格
◎非常に神経質で警戒心が強く、臆病なため、物音などで驚いて逃げる時は、視力が悪いこともあり、人や物に突進してくる場合があります
◎慣れると行動が大胆になる
生息地
◎常緑広葉樹林や落葉広葉樹林、水田放棄地、竹林、ヤブの中など
◎近年では、市街地でも見かけられるようになっている
普段の生活で注意すること
イノシシの痕跡を見かけたら、近くにイノシシがいる可能性が高いため、注意してください。
- 木や竹に泥をこすりつける
- 餌を探して地面を掘り起こす
- イノシシの糞
- イノシシの通り道(獣道)
もしもイノシシに遭遇したときは
- イノシシには近づかないでください
◎何もしてこないようなら、そのまま通り過ぎるのを待ちます。 - 落ち着いて行動してください
◎イノシシと出会ったら、慌てて走りだしたりせずに、落ち着いて、速やかにその場から立ち去ってください。もし、イノシシがこちらを見ていたら目をそらさずに後ずさりしながらその場を立ち去ります。 - 刺激しないでください
◎大声を出したり、追いかけたり、石を投げないでください。興奮して襲ってくる場合があります
◎イノシシの子供を見かけても近づいたり、追いかけないでください。近くに母親イノシシがいる可能性があります。 - 餌を与えないでください
◎イノシシに餌を与えると、民家の近くに居着いてしまう可能性があるので、イノシシの子供も含め、餌は絶対に与えないでください。
◎民家の近くにイノシシの餌となる野菜くずなどを放置すると、イノシシの餌場になってしまう可能性があるので放置しないようにしてください。
地域でできる対策
環境の整備が大切です。
- 定着させないために、生息場所となりうるヤブなどの刈り払い
◎本来は森林やヤブの中で生息する動物です。
◎森林やヤブに沿って移動し生息地を拡大します。
◎ヤブや使われていない畑の草を刈り払っておくとイノシシの移動を制限することができます - 餌場と認識させないために、廃棄作物(農作物の残りかす)の適正除去
◎イノシシにとって農作物はただの餌に見えてしまいます。
◎農作物の残りかすを放置するとイノシシがその地域に住み着くことがあります。 - 被害を防止するために、畑の周りに電気柵などを設置
◎畑の周りを電気柵のような柵で囲うことで農作物を守り定着を予防することができます。
実施している対策事業
イノシシ捕獲事業
猟友会の協力のもと、定期的な捕獲活動を実施しています。
協力者:県猟友会石岡支部千代田部会、県猟友会霞ヶ浦支部
捕獲実績
令和3年4月~令和4年1月までの捕獲頭数
- 千代田地区 97頭
- 霞ヶ浦地区 55頭
狩猟者免許取得手数料などの助成
イノシシなどを捕獲するために必要な、狩猟免許取得費用の一部を助成(予算の範囲内)します。
補助内容
わな猟免許申請手数料および予備講習会費用(合格者のみ)
※令和4年度より、第一種・第二種銃猟免許又は猟銃所持許可に対する補助を拡充
(詳細については、お問い合わせください。)
対象者
市内に住所を有し、有害鳥獣捕獲活動に貢献することができる方
電気柵や防護柵の設置に対する経費の助成
イノシシなどによる農作物被害を防止する対策として、電気柵や防護柵を設置する費用の一部を助成(予算の範囲内)します。
補助内容
被害防止柵の資材の購入に要する経費
対象者
市内に住所を有し、農業を営んでいる方で、設置しようとする柵に囲われた農地の面積が500平方メートル以上である方
関連ファイルダウンロード
- イノシシによる被害への防止対策(チラシ)PDF形式/261.34KB
- イノシシの代表的な痕跡(チラシ)PDF形式/549.92KB
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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは農林水産課です。
霞ヶ浦庁舎 〒300-0192 かすみがうら市大和田562番地
電話番号:(代表)0299-59-2111 / 029-897-1111 (直通)029-886-3305
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